神戸大学大学院工学研究科建築学専攻水島研究室のM2國和勇希さんが、日本建築学会大会において若手優秀発表賞を受賞しました。
本賞は大会における優れた研究発表に対して授与されるものです。
本研究は修士研究の一環として実施されたものです。修士論文公聴会の様子については2026年度修士論文公聴会の記事にて紹介しています。
賞の概要、その他の受賞者は日本建築学会情報システム技術委員会(Facebook)において公開されています。

受賞の概要

日本建築学会大会学術講演会は、建築分野の研究者・技術者が最新の研究成果を発表する国内最大規模の学術講演会の一つです。
若手優秀発表賞は、同大会において優れた研究発表を行った若手研究者・学生を顕彰することを目的として設けられている賞で、原則として30歳未満の発表者の中から選考されます。研究の新規性・独創性・学術的意義に加え、発表内容の明確さや質疑応答への対応なども含めて総合的に評価され、対象となる若手発表者の中からおおむね上位約10%程度が受賞者として選出されます。

受賞者および表彰状

研究の概要

本研究は、鉄筋コンクリート建物の施工において型枠支保工を早期に解体する際の、残置支保工の合理的な配置方法を検討することを目的としています。型枠支保工の早期解体は施工効率の向上や工期短縮に寄与しますが、解体後の支保工配置が不適切である場合にはスラブに過大な応力が生じる可能性があるため、安全性を確保した配置計画が重要となります。

本研究では、建物の設計データ形式である ST-Bridge データ を利用し、有限要素解析モデルを自動生成する変換プログラムを開発しました。ST-Bridge データから梁・柱・床・壁などの部材情報を取得し、有限要素法(FEM)による構造解析に利用可能なモデルを構築します。さらに、作成した解析モデルを用いて残置支保工の配置を設計変数とする最適化解析を実施しました。支保工の総本数を最小化することを目的関数とし、支保工の軸力およびスラブの曲げモーメントが許容範囲内となるよう制約条件を設定して最適配置を求めています。

解析の結果、構造安全性を確保しながら残置支保工の配置を合理的に決定できることが確認され、支保工本数の削減や施工計画の合理化につながる可能性が示されました。